UbuntuはおおむねFHS(ディレクトリ構造の標準仕様)に沿っていますが、完全に同一というわけではありません。(/snapなどはFHSに規定されていない)
ファイル(Nautilus)で見た場合の Ubuntu22.04 のディレクトリ構造
ディレクトリの詳細
ディレクトリの最上部。すべてのディレクトリ(ファイル)が格納される。
現在のUbuntuでは/usr/binに統合され、/usr/binへのシンボリックリンクとなっている。
ブートローダーやカーネルなど、システム起動に必要なファイルが格納されるディレクトリ
CD-ROMをマウントするためのマウントポイント。
デバイス情報が保存されているディレクトリ。HDDやSSDがsdaやsdbといったように保存されている。
様々な設定ファイル(ApacheやSambaなどなど…)が格納されているディレクトリ(バックアップ推奨)
root(管理者)以外の一般ユーザー用のディレクトリが格納されているディレクトリ。pecoというユーザーを作成した場合、/home配下にpecoというサブディレクトリが作成される。「/home/peco」(バックアップ推奨)
現在のUbuntuでは/usr/libに統合され、/usr/libへのシンボリックリンクとなっている。
クラッシュしたファイルのリカバリー先ディレクトリ
USBメモリやDVD-ROMなどを一時的にマウントするためのマウントポイント
システム管理者が利用するマウントポイント
実行されているプロセスの情報やデータが保存されているディレクトリ
root(管理者)ユーザーのホームディレクトリ。/home配下ではなく独立した場所に配置される。
現在、実行しているプログラムのPIDファイル(プロセスIDなどが記述されているファイル)などを格納するディレクトリ
現在のUbuntuでは/usr/sbinに統合され、/usr/sbinへのシンボリックリンクとなっている。
Linuxのディストリビューションを問わないsnapパッケージをインストールするディレクトリ
HTTPやFTPでのデータが配置されるディレクトリ
メモリに保持できないデータを一時的に保存するディレクトリ
デバイスやドライバ、モジュールに関するファイルが格納されているディレクトリ
bin,sbin,libなどのディレクトリが格納されている。
全ユーザーが実行できるコマンドが格納されているディレクトリ
システムの起動、回復、修復など管理者用の重要なコマンドが格納されているディレクトリ
重要な共有ライブラリが格納されているディレクトリ
ログやメールなどの更新頻度の高いファイルが格納されているディレクトリ(バックアップ推奨)
ウェブサーバー(Apacheなど)をインストールすると作成されるディレクトリ。ウェブサイトのドキュメントルートが格納される。