ミニウィキ

ペコネット活動部ウィキ

ユーザ用ツール

サイト用ツール


ubuntu:server:ftp

FTPサーバーの設置

Webサーバーのドキュメントルートなどにファイルを転送するためのFTPサーバーを設置します。vsftpdをインストールします。

インストール

$ sudo apt install vsftpd


設定ファイルのバックアップ

$ sudo cp /etc/vsftpd.conf /etc/vsftpd.conf.default

デフォルトの設定ファイルをバックアップしておきます(推奨)

設定ファイルの編集

設定ファイルを開きます。

$ sudo vim /etc/vsftpd.conf

14行目の「listen=NO」を「listen=YES」に変更してIPv4での接続を有効にします。

22行目の「listen_ipv6=YES」を「listen_ipv6=NO」にしてIPv6での接続を無効にします。

28行目の「local_enable=YES」がNOでないことを確認します。(ローカルユーザーアカウントのログインを許可)

31行目の「write_enable」の行頭の#を削除して有効化します。(ファイル変更のFTPコマンドの許可)

35行目の「local_umask=022」の#を削除して有効化します。(新規ファイルに適用するパーミッション値)

99行目の「ascii_upload_enable=YES」の#を削除して有効化します。(ASCIIによるアップロードの許可)

100行目の「ascii_download_enable=YES」の#を削除して有効化します。(ASCIIによるダウンロードの許可)

122行目の「chroot_local_user=YES」の#を削除して有効化します。(ログインディレクトリをそのユーザーのルートディレクトリに変更する)

123行目の「chroot_list_enable=YES」の#を削除して有効化します。(ユーザーのログインディレクトリの外側へのアクセスを禁止)

125行目の「chroot_list_file=/etc/vsftpd.chroot_list」の#を削除して有効化します。(上記規制の対象外のユーザーリスト)

131行目の「ls_recurse_enable=YES」の#を削除して有効化します。(ディレクトリ一括転送)

パッシブモードで使用されるポート番号の範囲を指定しておきます。
最終行に追記します。

pasv_min_port=60000
pasv_max_port=60100



vsftpd.chroot_listへの登録

vsftpd.chroot_listを作成、もしくは開きます。

$ sudo vim /etc/vsftpd.chroot_list


ユーザー名を記述します。

peconet


ファイアーウォールを使用している場合
ftp(21)のポートを開けます。

$ sudo ufw allow 21

「/etc/vsftpd.conf」で設定したパッシブモード用のポートを開けます。

$ sudo ufw allow 60000-60100/tcp

ufwを再読み込みします。

$ sudo ufw reload


vsftpdの再起動

$ sudo systemctl restart vsftpd



備考

vsftpdの自動起動設定

$ sudo systemctl enable vsftpd





Windowsからのアクセス

「FFFTP」や「WinSCP」などのクライアントから「192.168.3.10」でアクセスします。

FFFTPでの例

  • ホストの設定名:Ubuntu-V(任意)
  • ホスト名:192.168.3.10
  • ローカルの初期フォルダ:C:\Users\peconet(任意)
  • ホストの初期フォルダ:/var/www/html/(任意)
ubuntu/server/ftp.txt · 最終更新: 2024/11/03 22:15 by 127.0.0.1